詳細な状況
「旅の後に帰る家は、最高の安らぎの場であるべき」という信念をお持ちのご夫婦。しかし、長期の海外旅行から戻った際、部屋にこもった湿った空気とともに、エアコンからカビ臭さを感じることがありました。次の旅行資金と天秤にかけながらも、日常の快適さを優先し、「最高の安らぎの場」を取り戻すためにクリーニングを決意されました。
エアコン内部の状態
設置されていたのは23畳用の高機能なお掃除機能付きエアコンでした。お掃除機能は、主にフィルターのホコリを自動で清掃するものです。最近では熱交換器(冷暖房を行う部品)の一部を掃除する機種もありますが、写真をご覧いただけると分かるように、エアコン本体のカバーであるケーシングの内側や、結露水の受け皿であるドレンパンには、黒カビがびっしりと発生していました。これは、お掃除機能では手が届かず、湿気とホコリが溜まりやすい箇所でカビが繁殖した結果です。このような内部の広範囲なカビ汚れは、フィルター清掃や市販のスプレー洗浄といった部分的な洗浄では決して取り除くことができません。このケーシングやドレンパンのカビが、長期不在後の湿気と相まって、カビ臭さの主な原因となっていました。